最大の難関

私は、学生時代は留学なんて思ってもみなかった。
英語は苦手科目だったし、社会人になってからもマニュアルが英語だから仕方なく読んでいるような状態だ。
ところが、中堅と呼ばれるようになって、私の中が少し変わった。
もう一度自分の専門分野を勉強し直してみたいと思うようになった。
できればアメリカの大学で・・・。
そもそも社会人が留学する理由は何だろう?キャリアアップ、仕事の一環、自分を見つめ直すため、学生時代のリベンジ・・・etc。
いろんなことを胸に留学していく社会人のエピソードはネットの上にはたくさん出ている。
社会人が留学しやすい環境にはなってきているだろうことも、ネットの情報を見ていればなんとなくわかる。
けれど、おそろしくハードルが高いことにかわりはない。
自分と家族の生活だってある。
会社を辞めずに・・・なんて無理だよなぁ・・・、などと考えながら営業車を運転していたある日。
青空を背景に戦闘機が2機、ぶっ飛んで行くのが見えた。
『あっ!そっかぁ!・・・そうだよね!』マンガに出てくるステレオタイプな表現を借りれば、アタマの中に電球が点った瞬間だった。
田舎だとか景気が悪いとか、ネガティブなことばっかり思い浮かぶ我が町だけど、留学については"地の利"がある。
なんたって、隣町はアメリカ・・・正確に言えば、隣町にアメリカがあるんだから。
早速、資料を集めてみると、勉強したいコースを持っている大学があることもわかった。
学費も国内の大学と比べてもそれほど高くはない。
隣町なんだから、渡航費・滞在費の心配はゼロ。
強いてあげれば通学のためのガソリン代がかかってくるくらいか。
アメリカの大学に行く・・・夢じゃないかもしれない。
米軍基地内大学への就学。
アメリカで生活するわけではないから、正確には留学とは言えないかもしれないけれど、これもひとつのアメリカの正規の大学へ通うやり方だろう。
英語力を強化が急務だけど、私が住んでいるのは田舎もいいところだし、そもそもスクールに注ぎ込むお金があったら、学費に使いたい。
そんなわけで、放送大学に入学し英語をやり直しながら専門を深めることにした。
ここの大学院は働きながら勉強できる上、授業料が格安だ。
現在の私は働きながら勉強することの楽しさも厳しさも経験しているが、目下の悩みは英語のスコアが伸びないことだ。
いまさらながら私にとって留学の最大の難関は、TOEFLの点数であることを思い知らされている。