Month:2015.02
薬物療法が出来ない高血圧症患者

高血圧とは、血液の流れを作る力が強く働きすぎている状態のことです。
血管に適度な広さがあり、血液がサラサラとしていると、さほど強い力を加えなくても、血液はスムーズに流れていきます。
しかし血管が細くなっていたり血液がドロドロになってしまっていると、流れにくくなります。
それを無理に押し流そうとして強い力が働くようになると、高血圧症となります。

高血圧症の治療には、食事療法や運動療法、薬物療法などがおこなわれます。
食事療法は、血圧を上げる原因となる塩分や脂肪分の摂取を控えるというものです。
運動療法は、血中のコレステロール値を下げて血行を良くするというものです。
そして薬物療法は、降圧剤という血圧を下げる作用のある薬を服用するというものです。

薬物療法は、食事療法や運動療法で効果が出なかった場合におこなわれます。
しかしこの薬物療法が出来ないタイプの高血圧症患者もいます。
その代表的なものが、脳下垂体や副腎に腫瘍があることで生じた高血圧です。
この場合、原因となっている腫瘍がある限りは、降圧剤を服用しても血圧は下がらないのです。
このような患者の場合、まずは腫瘍を摘出し、さらに腫瘍の影響で過剰に分泌されるようになった副腎皮質刺激ホルモンの分泌量を整える治療をおこないます。
そうすることで、血圧は次第に下がっていきます。