Month:2015.01
降圧剤を併用することは有り得るのか

高血圧の治療には、降圧剤が使われます。
降圧剤には、いくつかの種類があります。
たとえばカルシウム拮抗薬です。
カルシウムイオンには、血管平滑筋を収縮させる作用があります。
血管平滑筋が収縮されると、血管が狭くなって血液が流れにくくなります。
そのため、血管を狭めないためにカルシウムイオンを抑制するのが、この薬です。
またARBと呼ばれている、血液がたまることを妨げる薬や、尿でナトリウムを排出させることで血圧が上がることを防ぐ利尿薬なども使われています。

これらの降圧剤は、しばしば併用されています。
まずは第一選択剤といって、最も効果を期待できる薬が処方されます。
それを服用してもあまり効果が出なかった場合には、それが増量されます。
増量してもまだ効果が出なかった場合に、異なる種類の薬も一緒に処方されるようになるのです。
たとえばARBと利尿薬とを併用すると、相乗効果があらわれて、血圧が下がりやすくなることが知られています。
そのためこの2種類は、併用される降圧剤の代表的なものとなっています。

ただし降圧剤には、併用することでかえって体に悪影響を与えるものもあります。
個人の判断でむやみに併用するのは危険なのです。
そのため併用は、必ず医師の指示のもと、おこなう必要があります。

ノルバスクの追加投与について

ノルバスクは、心筋や冠動脈の収縮を防ぐ薬です。
心筋や冠動脈を収縮させるカルシウムの作用を抑える効果があるため、カルシウム拮抗薬とも呼ばれています。

ノルバスクは、心筋が著しく収縮することで発作を起こす狭心症の治療薬として使われていますが、高血圧症の治療にも使われています。
なぜなら、心筋や冠動脈が収縮されなくなることで、血流が良くなって血圧が下がるからです。

高血圧症の治療には、通常はノルバスクの2.5mgか5mgの錠剤が処方されます。
もしも服用しても効果が出てこなかった場合には、追加で服用することも可能です。
追加投与は、1日に10mgまでとされています。
それ以上の服用は、血圧を下げすぎる可能性があるからです。

ただしノルバスクは、効果の出方が比較的ゆっくりな薬です。
効果がピークに達するのは、服用後6時間ほど経過してからとなります。
その後は、24時間から36時間ほど効果が持続します。

そのため、服用してすぐに効果が出なかったからといって、焦って追加で服用する必要はありません。
6時間ほど待ち、その後24時間ほどは様子を見て、それでも効果が出ていないと医師により判断された場合に、段階的に追加投与がおこなわれるのです。